政治家崩壊 ~「情」の政治を取り戻すために~ (徳間ポケット)
政治家崩壊 ~「情」の政治を取り戻すために~
(徳間ポケット)



1 :ケツすべりφ ★:2014/03/24(月) 09:02:02.11 0
乙武洋匡氏から、私宛ての返答があったので、全文掲載したい。
 鈴木宗男氏への回答「政治家だからこそ、弱者への心配りを」

鈴木宗男 様

 3月20日付のムネオ日記を拝読いたしました。同時に、とても残念な気持ちになりました。
政治家というのは、弱者に対して心を寄り添わせることが必要なのではなかったでしょうか。
そして、私は貴殿に対してそれができる政治家であると信じてきました。

■ 母親は「なんの懸念も心配もせず」わが子を預けたのか。

乙武氏と駒崎氏に言いたい。「あなた方は見ず知らずの人に自分の子供をなんの懸念も心配も
せずに預けますかと。

お答えします。私自身は、見ず知らずの方に自分子供を預けません。また、おそらくは多くの方も
そうすることに抵抗を覚えるでしょう。しかし、私がこの問いに対してNoと答えられるのも、
「夫婦ともに健在である」「近所に頼める間柄の知人がいる」「経済的に困窮しているわけではない」
などの条件を幸運にもクリアしているからです。

ですが、世の中には様々な環境で生きておられる方々がいます。当然、「ひとり親で」
「近所に知人などもおらず」「経済的に困窮している」方もいらっしゃるでしょう。
もし私がそうした状況下だったら、それでも子どもを見ず知らずの方に預けることなく、
日々を生き抜いていくことができるのか、正直、自信がありません。

 また、貴殿は「あなた方は見ず知らずの人に自分の子供をなんの懸念も心配もせず預けますか」と
問われていますが、事件の被害者となった母親「なんの懸念も心配もせず」わが子を預けたと
お考えなのでしょうか。もし、そうだとしたら、その浅慮に驚き、あきれます。

 子どものことが愛おしく、一時も離れていたくはないけれど、それでも生きていくためにやむなく
子どもを預け、仕事に出かけなければならない親がどれほど多くいるか、貴殿はご存じでしょうか。
そうした人々の声を、じかに聞いたことがあるでしょうか。彼女たちの苦しみに思いを巡らせたことが
あるでしょうか。

子供は宝であり、かけがえのない存在である。にもかかわらず2歳としかももう一人8カ月の子供を
3日間預けるなら身元やベビーシッターとしての信用等、念には念を入れて預けるのが普通で、
どの親でも考えるのが当たり前でないか。

 ムネオ先生、おっしゃる通りです。「一般的には」誰もがそう考えるでしょう。ですが、
政治家というのは、その「当たり前」をすべての国民に押しつけ、それができなかった者を
断罪することが仕事でしょうか。むしろ、「当たり前」に生きることのできない人々の事情に思いを寄せ、
彼らの苦しみに耳を傾け、そこに救いの手を差し伸べることが責務なのではないでしょうか。
少なくとも、鈴木宗男という政治家は、これまでそうしてきたのではなかったでしょうか。
(続く)

http://blogos.com/article/82893/

続きを読む